今回は、オンラインサロン「トリイくんのマーケティング実践大学」のメンバー、覚月妙香さん(みょこたん)を紹介します。
OLをやめたあと、参加した座禅会でお師僧(ししょう)さんに声を掛けてもらい、出家を決意したというみょこたん。
みょこたんにとって出家することは、ごく自然の流れだったそうです。
しかし、お寺でのお仕事をがんばりすぎて気づかない間に心身の限界を超え、体調を崩してお寺で働けなくなり、長期療養を余儀なくされます。
「もう、以前のようにはお寺で働けない」
「働ける場所(お寺)がないなら、いっそのことお坊さんもやめてしまおうか」
そんなみょこたんの転機になったのが、マーケティング実践大学でした。
みょこたんが出家を決意したきっかけや、声をかけてくれたお師層さんへの想い、マーケティング実践大学に入学したきっかけや、入学したからこそ見えてきた今後のことなど、色々とお話を伺いました。
ご縁があったお寺の坐禅会がきっかけで、出家することに
私は、曹洞宗の僧侶です。
ご縁があったお寺の坐禅会がきっかけで、出家を決めました。
出家を決めてからは、半年間、自宅とお寺を往復しながら、掃除や庭掃きのお手伝いをしたり、坐禅や朝晩の勤行(お経をあげること)に参加させていただきながら、僧侶になるための準備をしました。
その後、専門僧堂で1年間修行生活を送り、僧侶としての基礎を学びました。
弟子にして頂いた師僧(ししょう)のお寺に戻った後は、お寺に住み込み、法要や参拝案内、お寺のお掃除や事務作業などをお手伝いさせて頂いていました。
出家を決意したのは、心からお寺の生活やお坊さんの生き方に魅力を感じたから
今までの人生の中で、損得勘定を考えずに好きで続けてきたことの延長線上に、お坊さんとして生きるという選択肢が自然に出てきました。
もともと、海外の音楽や文学などが好きで、その影響で宗教や精神世界にも、興味を持つようになったんです。
大学でも、海外の土着宗教と文化について学んでいました。
自分でも実際に現地に足を運び、宗教文化が地元の人にポジティブな影響をもたらしていることを肌で感じていく中で、自分にもこんな生活ができたら幸せだろうな…と考えるようになりました。
だから、自分にとって出家はごく自然な流れでした。
私自身、出家に対する驚きよりも「やっと落ち着きどころが見つかったな」という気持ちの方が大きかったです。
(家族や友人たちも「なんか、しっくりくるね」みたいな反応でした。笑)
しかし、出家を決意したときに全く不安が無かったというわけではありませんでした。
出家を決意したあとも「(赤の他人である)この方に師として仕えて良いのだろうか?」と、ひそかに悩んでいたんです。
でもある時、思い切って、自分の意見や疑問・不安も、全部包み隠さずに師僧に伝えてみました。
今思い返すと、たくさんな失礼なことも言いましたが、師僧は、嫌な顔をせずに、すべて丁寧に応えてくださいました。
(師僧はいつも、自分が考えている以上の答えをくれる方です…!)
自分に辛抱強く向き合ってくれる真摯さ、そして、ひとりの禅僧として妥協せずに生きている姿に感銘を受けて、「この方を信頼して、全てをお任せしよう」と弟子入りを決めました。
インタビューを通して、「出家させてくれたお師僧さんの気持ちに応えたい!」と再確認
余談ですが、実は今回インタビューをうけるにあたって、師僧(ししょう)に私を弟子にして下さった理由を改めて聞いてみたんです。
思えば、今まできちんと聞いてみたことなかったなあ…と思って。
普段はあまり自分のこと話さない方なんですけれども、インタビュー記事作成の意図を説明したら、意外とすんなりお話してくれました。
私を弟子にして下さった理由をまとめると…
- 今まで人生の中で行ってきたことに利他性(他人への奉仕の精神)を感じる。
- (妙香が)得意とする直感的なアプローチに、禅の修行で身に付く能力を付加すれば、説得力がある宗教者になれる。(感性と理性、思考と実践、精神世界と物質世界等、両面からのアプローチが可能になる)
- 豊かで繊細な女性らしい感性に、これからの時代・社会のニーズにマッチした宗教者になれる可能性を感じた。
目の前にいるこの人物にとって、出家は救いとなる。
この人物が宗教者になったら、社会にとっての救いとなる。
自分たち従来の僧侶ができないことに挑戦してほしいと思った。
だから、「布施」の気持ちで、出家させることにした。
坐禅会で1週間共に過ごし、私に対してこのように想いを持っていただき、声をかけてくださったそうです。
正直、話を聞きながら泣きそうになってしまいました。
もっと、精進しなくては…!と、また強く想うきっかけになりました。
お坊さんとして働ける場所がないなら、自分でつくろう。起業を学ぶために、マーケティング大学に入学
マーケティング大学に入る前は、お寺に勤めていましたが、体調を崩してしまい、お寺で働けなくなってしまいました。
私自身、自分のことを後回しにして無理をしてしまうタイプなので、知らない間に心身の限界を超えてしまったのだと思います。
長期療養を決心したときは、体重は40キロを切っていて、身体も全然動かないし頭も回りませんでした。
お寺での仕事は肉体労働中心。
お寺で決められたタスクをこなせなくなってしまい、どんなにがんばっても周囲に追いつけない自分を責める毎日でした。
現在もお寺を離れて療養中ですが、このままお寺に戻っても今までと同じような働き方を続けることはできないし、自分だけではなく周囲にも迷惑をかけてしまう。
お坊さんを続けたい気持ちとそれができない現実の板挟みで、とても悩みました。
「働ける場所(お寺)がないなら、いっそのことお坊さんもやめてしまおうか」とも思いました。
療養に入ってからも、寒さを我慢して髪の毛は剃り続けたし、毎日40分ほどかけてお経を読んでいましたが、ストレスのせいか体重は減り続ける一方でした。
そのうち、髪の毛を剃ったりお経を読むことを続けられないほど、心身共に弱ってしまったんです。
お坊さんであることが、まさに生きるうえでの足枷になっている状態でした。
「一生懸命やってきたのに、何が悪かったのだろう?何もできない自分に生きている価値なんてあるの?」
毎日、自問自答を続けていました。
もちろん、納得できる答えなんて見つかりません。
ある日、とうとう、畳に寝転がって大泣きしてしまったんです。
「仏さん、わたしのこと助けて。もう、とにかく何でもいいから、助けて」
お坊さんとしてではなく、ひとりの人間として、仏に救われたい、寄り添っていて欲しいと本気で思いました。
ひととおり泣いたら、ふと、心の中に考えが浮かびました。
「お坊さんとして働ける場所がないなら、自分でつくればいい。」
そこから、インターネットで起業について調べ始めました。
トリイさんのブログを読んでその理念に共感し、入学を決意
「自分で稼ぐためには、どうしたらいいんだろう?」と思い、インターネットで検索してみました。
そのときにたまたまトリイさんのブログをみつけて、その理念に共感し、起業するためのステップメールに登録しました。
そのメルマガをきっかけに、マーケティング実践大学の存在を知り、大学内で活躍する人の記事を読んで、入学を決めたんです。
入学をきっかけに、もう一度、お坊さんとして活動したいって心から思えた
実践大学に入った後も、大学内でお坊さんって需要があるんだろうか?と、正直、自分に何ができるのかわかりませんでした。
入学後、ブログをやってみよう!ということだけを決めていたんです。
「ブログ部作って!」と声をかけていただき、ブログ部を立ち上げることになったんですが、正直不安でした。
自分のやりたいことにお付き合いしてもらうんだったら、入部してもらう方にも何かメリットがないといけない、と、感じていたからです。
考えた結果、毎朝、部のメンバーに向けてご祈祷することにしました。
部がうまくいくように私が毎朝お経を読むので、いっしょにブログ部をやりませんか?と、メンバーの募集をはじめたんです。
お経を読むことをトリイさんがメルマガで触れてくださって、まわりからも「素敵!」って言っていただきました。
その時に、お坊さんとして自己肯定感を持つことができ、「私、お坊さんとして存在していいんだ」と、自信が湧いてきたんです。
それまでは、「ひとりでお経をよんでもさみしいな、しんどいな」という感情があったんですが「誰かのためにお経をよむ」と思ったら、力が湧いてきました。
すごくありがたい環境です。
皆さんのおかげで、私はお坊さんになっているんです、ほんとうに。
今後は、従来のお寺のシステムにとらわれず、仏教コンテンツを提供していきたい
今後は、従来のお寺のシステムにとらわれず、仏教コンテンツを提供していきたいです。
インターネットを通して、場所や時間、周りの目を気にせずに、気軽に仏教を生活の中に取り入れることができるサービスを考えています。
ある意味では、出家前の自分が欲しかったサービスをつくろうと思っています。
そして、既存の枠組みに頼らずに、自分自身にあった方法でお坊さんという生き方を実践し続ける姿も、同時に発信していきたいなと思っています。
なにはともあれ、インターネット上で、フリーランスの僧侶として自活できるようになることが、私の最初の目標です。
自分の生活基盤をしっかり調えなければ、間違いなく人助けなんてできないな…と、今回の件で痛感したので。笑
まずは、そこの部分をきちんと調えてから、徐々にもっと規模を広げた社会貢献に挑戦していきたいと思っています。
「自分が本当に好きなことを実践しながら、もっと豊かに自由に生きる人」を増やすこと。
これは、自分の使命のひとつだと思っています。
現時点から最終地点まで、どんな規模のどんなサービスを続けていても、ここだけは一貫して守っていきたいと思っています。
マーケティング大学って、本当に刺激的で面白い場所
自身のキャリアに悩む同年代の方々にとって、私の生き方や想いを発信することが、人生を切り開くうえでのヒントになったらいいなと考えています。
マーケティング大学って、本当に刺激的で面白い場所です。
この記事の執筆をお任せしているライターのなっちゃんも、大学の中で知り合いました。
とことん取材相手に向き合おうとする誠実さ、その想いをきちんと形にしようとする熱意と文章の構成技術。
同世代だけど、本当にすごいなあと感じる、素敵なライターさんです。
わたしは割と自己開示に抵抗があるタイプなのですが、大学内でなっちゃんの人柄を知ることができたからこそ、安心してお話をすることができました。
インタビューを受けていく中で、自分ひとりでは表現できなかった想いが、どんどん言語化されていってすごくうれしかったです。
ひとりではできないことも、誰かと一緒になればできる。
自分ひとりでは発見できなかった自分の強みや価値が、周囲のちからでどんどん発掘されていく。
これを読んでいるあなたにもぜひ、大学内でこの感動を味わってほしいです。
覚月妙香さん(みょこたん)さんが、お坊さんとして自信を取り戻し、今後のサービスを具体的に考えられるようになったのは、マーケティング実践大学に入学したことがきっかけでした。
あなたも、今の環境を変えてみませんか?
[btn class=”rich_yellow”]マーケティング実践大学 詳しくはこちら[/btn]
この記事を書いた人
ライター兼ブロガー:なっちゃん(世良菜津子)
6年間勤めた会社を辞めて、フリーのライター&ブロガーに。運営するブログ「なつらぼ」では、アラサー独身女子の楽しく生きる様子を発信中。PV数は14万PV超。
ブログ:なつらぼ