ファーストペンギン大学には、「ラボ」という活動があります。
ラボは、
1ヵ月間限定で、少人数で社会を変えるアイデアを出し合うグループワーク
です。
※教材を実践し、スキルを身につけるためのグループワークである「ゼミ」とは違う活動になります。
上記の図のように、
1)新聞やニュース記事などから、解決するべき社会の課題を見つけてくる
2)ラボ長を中心にして、課題の解決に興味のあるメンバーを募集する
3)メンバーが集まったら、イベントページとチャットグループを使ってコミュニケーションをとり、必要に応じてチーム分けなどを行う
4)1か月間で、課題を解決するためのサービスアイデアを出し合う
というような流れで活動を行っています。
ラボって何をする場所?
ラボは、「方向性を決める」ための場所です。
成長や学びには「目的」が必要です。
何のために成長するのか?
何のために学ぶのか?
それを磨くのが、ラボの意義です。
ゼミは「手段を磨く」場所ですが、ラボは「目的を磨く場所」と言えます。
ラボとゼミをぐるぐる回すことで、一生わくわくしながら成長し続ける人生を実現することができます。
どんな人はラボに入るべき?
● やりたいことが分からず、動き出せずにいる
● お金のためだけに頑張り続けることができない
● 自分の方向性が明確に定まっていない感じがする
などの人は、ラボを立ち上げたり、参加したりすることをお勧めします。
ラボはどうやって進むの?
ラボでは、2つの課題をクリアしていきます。
課題1:他己紹介でビジョンを語り合う
ラボの一つ目の課題が、「他己紹介」です。
ラボに参加したメンバーは、2人1組に分かれて相互にインタビューを行います。そして、お互いがどんなビジョンを持っているか?について他己紹介をするという課題をクリアしなければいけません。
具体的には
1)チャットグループを作成し、簡単な自己紹介を行う
2)2人1組のチームに分かれる
3)決まった日付までに、相互インタビューを各チームで行っておく
4)発表会の日にZOOMで集まって、自分がインタビューした相手の他己紹介を行う
という流れを想定しています。
例えば、「地方で就職先が少なくて貧困に陥ってしまう女子を救うラボ」が立ち上がったとします。
その場合、集まったメンバーは「同じような経験や課題意識を持った人」になります。このような「近いビジョンを持った人」同士で、
- 「なぜ、今回のラボに共感したのですか?」
- 「今回のラボで取り上げた課題を解決することで、どんな社会になると思いますか?」
などのインタビューを行います。そして、発表会の日に、インタビューした内容を踏まえて相手の紹介をしてあげる、という流れになります。
このように、近い価値観の人が集まって経験談や想いを語り合うことで、
● 他人のビジョンが自分に乗り移っていく
● 語り合う間に、自分の過去の経験が思い起こされていく
● 自分以外にも同じ社会を目指す人がいる!という自信や確信になる
などの効果があります。
課題2:解決策のアイデアを発表する
ラボの二つ目の課題が「解決策の発表」です。
具体的には
1)チャットグループでそれぞれが解決策のアイデアを出し合う
2)決まった日付までに、自分がどのアイデアが良いと思うかを決めておく
3)発表会の日にZOOMで集まって、自分はどの解決策を良いと思ったかを発表する
という流れを想定しています。
例えば、「地方で就職先が少なくて貧困に陥ってしまう女子を救うラボ」に参加している場合、
「誰がどうなれば、問題が解決するだろうか?」というのを自分なりに考えます。
- 地方に住んでいる女性が、節約して貯金できるようになればいいのでは?
- 節約より、投資のスキルを身につければいいのでは?
- いやいや、自分で稼ぐ方法を知ればいいのでは?
- それとも、リモートワークで働ける就職先を知れば解決できるかも?
- 地方の行政が、ネットで稼ぐ方法についてもっと知識を提供していけばいいのでは?
などなど、「誰が、どんな風に変化すれば、問題が解決しそうか?」というのを、それぞれが調べてアイデアとしてチャットグループに書き込みしていきます。
正解はないので、メンバーはそれぞれ自分なりの考えを伝えるだけでOKです。
そして、発表日を設けてZOOMで集まり、「自分はどのアイデアが解決策として良いと思うか」について、発表を行っていきます。
このように、それぞれが自分なりの解決策を発表して意見交換することで、
● 自分では思いつかなかった切り口を知ることができる
● 様々な方向性を知り、意見交換をする中で、自分が誰をどうしたいのか?という、起業やビジネスの方向性が固まってくる
という効果があります。
上記の2つの課題を、ラボに集まったメンバーでクリアしていくのが、活動内容となります。