みなさんこんばんは
がくちょうです。
さて、実は最近色々と考えていることがありました。
大学の次のステージについてです。
大学の第一ステージ:コアバリュー探し当てるまで
2017年1月に「マーケティング実践大学」としてスタートした頃、最初に思っていたのは「マーケティングという、おそらく今の世の中を生き抜くために最重要と言ってもいいスキルを、学校も会社も親も教えなさすぎる」という課題観でした。
そこで「マーケティングをちゃんと教える場所を民間で創ろう」という事で、主に個人事業主や事業主志望者向けに、毎月勉強会などを開催していくスタイルのスクールを設立しました。
3ヵ月間運用した後、「マーケティングは実践しながらしか学べない」「しかし、セミナーやコンサルなどでは生徒に主体的に実践してもらう習慣をつけるのは難しい」と考え、今のゼミの原型である「サークル」や「部活」などの小規模オンライングループワークシステムを導入。
これが大当たりし、たくさんの生徒の生き方が変わりました。「知識」でも「先生」でもなく、「環境」が変わると人は行動できるようになる、そして行動を重ねていけば、マーケティングスキルは自然と身についていく事が証明できました。
この時、人間の成長にとって最も必要なのは「知識」でも「先生」でもなく、互いに貢献しあう文化と活発な交流だという結論が私の中で出ました。
2017年1月にサービスが始まり、2017年6月ごろにコアバリューにたどり着きましたので、およそ半年という感じです。
大学の第二ステージ:サービスとして仕組みにする
この状態を仕組みに落とし込み、私がいなくても回る状態を実現するのを目標に、まずは月に1回の生放送を開始し(今のペンギンズテレビの原型です)、評価制度を導入し(今のペギーシステムの原型です)、文化を強化していきました。
やはり文化創造にはメディアと評価制度が最強の組み合わせだと思います。
さらに、サークルや部活などの時期や品質が不安定だった活動を、ゼミの毎月開講スタイルに一本化して中央管理していき、人数が増えても耐えられる体制にするために、スレッドを廃止したりなどを行ってきました。
2017年7月ごろに原型が固まってから、2019年2月までですから、仕組み化や細かい調整におよそ1年半程度でしょうか。
生放送番組の開始、学内セミナー制度、サークル掲示板、評価制度の導入、キャンパスの分割、部活システムの導入、部費制度、ゼミ長システム、ラボシステム、クエストシステム、週一スレッド、スレッド廃止、初月無料化、月額費用の値下げ、入学期間の固定、ゼミの教材システム、オンラインゲーム会、オウンドメディア立ち上げ、生徒の声を記事化、LINE導入、プロモーションイベントの実施、、、、、
改めて思い出すと、書ききれませんね。細かく言うと200以上のテストを行っていると思います。
その間、ずっと大事にしてきているのは「互いに貢献しあう文化」と「生徒同士の活発な交流」です。言い換えると、「助けてもらった人がいて、助けてあげたい人がいる場所」という感じでしょうか。(いい言葉ですね)
おかげで、ずっと生徒同士の深いつながりが産まれ続ける場所でいることができ、2018年2月にはDMM主催のアワードで日本一を受賞することもできました。
そして今、最終的に
- 生放送メディアによる文化形成とゆるい交流
- 毎月開講されるゼミによる深い交流と実践
- ペギーによる評価制度と交流の補完
の大きく3つの軸にサービスが落ち着きました。
今は、当初と違って「短期間で劇的に変化する」ような学校ではなく、「中長期的に自分に必要なことをゆっくり学んでいき、無理なく自然と変化していける」ような学校をイメージして運営しています。
さらに、マーケティングスキルだけではなく、健康やお金、家事育児など、「親や学校や会社が教えてくれなかったけど、これからの世界で豊かに生きるために本当は必要なこと」を幅広いテーマで扱っていく方向にシフトしました。
毎月、稼ぎ方名鑑という名前で色々なお金の稼ぎ方を2つずつ紹介していき、さらに2つのゼミを新規開講しながら、「これからの世界で豊かに生きるために本当は必要なこと」をみんなで考え、一緒に学んでいける場所になってきていると思います。
私は今の大学がとても好きですし、自分自身も楽しんでいます。
大学の第三ステージ:大きな目標に向かっていこう!
さて、ここから、大きな目標に向けて動いていこう!という時期です。
サービス立ち上げからおよそ2年が経過し、サービスの内容、そしてスタッフや生徒の文化が強固になってきたのを肌で感じています。
これから、キャプテンシーを発揮するなら、いったいどこに向かうべきだろうか?
私は、いつも考えています。
面白いことしかしたくない
と。
方向性は色々とありますが、例えば
生徒数を鬼のように増やす
という方向もあり得るでしょう。
はたして私は生徒を増やしたいのか?
しかし、今の体制ではそれは不可能です。質を維持するなら、1000人~2000人が限界だと思います。2000人達成しても年商で2400万程度。営利で1000万残したとしても、大したシステム投資もできません。
残念ながら、数万人、数十万人が使ってくれるようなサービスにできるか、と言われると、難しいのは目に見えています。基盤が脆弱すぎるし、かといってたくさんの人を雇って、投資を受けながら会社を大きくしてまでサービス化したいか?と言われると、「もういいよ」という感じです。
言い方は悪いですが、私は経済資本主義に飽きました。
大きさが正義、巨大な数字しか評価できない世界には、あまり適性が向いていないようです。
私にとっては、おもしろさが正義。
おもしろいか、おもしろくないか。
そういう基準で生きてきたし、これからも生きていきたい。
大きな目標=ユーザー数になってしまうと、あまり本領を発揮できそうにありません。
では、
教育の世界に革命を起こす
みたいな方向はどうでしょうか?
はたして私は教育を変えたいのか?
もともと、教育は変わらないといけない!という気持ちで始めたところは少なからずあります。
しかし、理由は分からないのですが、実は私は教育業界に全然ワクワクしないのです。
ぶっちゃけ言うと、他人様の教育方針に口を出すつもりはなくて、好きにすればいいじゃん、、、と思っています。
おそらくなのですが、教育業界自体がレガシーの塊みたいな状態で、確実に官がからんでくるところもあり、動きが遅くて合わないんだと思います。
それに、教育というジャンルは成果が見えづらく、リターンが長期になりがちです。きっとそこも私の短気な性格に合わないんでしょう。
だから、教育を変える!パラレルスクールを目指す!みたいなことを言っても、「うーんなんか違う、、、、おもしろくない」という感じでした。
教育ジャンルは嫌いではありません。しかし、私は本当に業界に興味があると一日中調べ物をしたりして、業界の先を予想して遊んでいるタイプなのですが、はっきり言って「教育業界」の未来なんて全然知りません。
つまり、何年も関わっているのに、全然調べてこなかった。
という事は、やはり興味が薄いんだと思います。
だから、教育業界にポジショニングするのもちょっと違うなぁと思うのです。
では、働き方改革はどうでしょう?
大学にはママさんもたくさん在籍していますよね。
出産や育児、介護などのライフイベントに合わせて、柔軟に活き活きと働けるような人を増やす!みたいなのはどうでしょうか?
私は働き方を改革したいのか?
実は、これもなんか「うーん・・・」なのです。
理由は簡単で、実際に4人の子供を育てながら、4人目は保育園に落ちてしまって在宅ワークも経験している私からすると、
「子育てしながら在宅ワークは幻想」
というのが身をもって分かっているからです。
無理とは言いません。
「ほぼ」無理。
適性があり、うまくやれる人は「ほぼ」いないと思います。
うーん、そうだな。
100人が取り組んだとしたら、満足のいく収入がちゃんと作れて、子育てもきっちりできてるよ!という人は1人か2人じゃないでしょうか。
少なくとも私のように5人も子供がいたら不可能だと言い切っていいと思います。
つまり、そんなほとんど汎用性が無いのが理解できているのに、声を大にして「在宅ワークしよう!」「働き方を変えよう!」みたいなことを言うのも違うなぁと。
それに、出産や介護などの特段の理由がなく、残業で楽しそうに働いている人を無理やり帰らせるつもりもないし、やりたい奴はやって、やりたくない奴はやらなかったらいいじゃん、くらいに思うのです。
もちろん、出産や介護、旦那の転勤、子供の病気など、色々なイベントに柔軟に対応できる働き方ができるようになるのは、とても良いことだとは思います。
ただ、それがメインって感じではないなと思っていたのです。
生徒を増やしたいわけでもない、教育を変えたいわけでもない、働き方を変えたいわけでもない・・・。
おいおい、一体わたしは何がしたいんだ?
というのを色んな生徒に相手をしてもらって、話しながら考えていました。
インターネットに移住したい
そして、何人も壁打ちでブレストさせてもらっているうちに、ひとつの結論にたどり着きました。
簡単に言うと、私はインターネットに移住したかったのです。
古くから私と付き合いのある方は、私が定期的に「インターネットに住みたい」と発言していたのを覚えているかもしれません。
あれは、冗談ではなく本心だったことに気づきました。
私は、人間を物質から解放したいのです。
仕事には職場がつきものです。これを読んでいるほとんどの人は、住所は職場が決まった後に決まるものだと考えていることでしょう。
職場を決めて、次に住所を決めたら、勝手に学校が決まる。
そして、学校で恋愛して、職場で結婚する。
私は、そういった人生に強烈に違和感があります。
自分で人生の道を選んでいるようで、実は何一つ選べていないかのような、そんな強烈な違和感です。
私は思っています。
人間の「食住」以外のすべての活動は、実はオンラインで代替できるのではないか?
「どこに住んで、何を食べるか」以外の、「どんな見た目にするか、だれと友達になるか、何をして遊ぶか、だれと恋愛するか、どんな勉強をするか、どんな仕事をして稼ぐか、何にお金をつかうか、どんな動画を見るか、休日どこに行くか、どんなスポーツをするか・・・・」などなどなどの活動は、全てオンラインで代替できないだろうか?
これによって、圧倒的に人間が生存するためのコストを下げられないだろうか?
私はそんな風に考えているのです。
まるで映画のマトリックスのような世界ですが、割と現実としてあり得ると思っています。
なぜなら、私はこの2年で、オンラインのコミュニティにおいて数々の実験を繰り返し、少なからず成功を収めているからです。
- オンラインで麻雀をして、友達になる。
- オンラインでボードゲーム大会をして、盛り上がる。
- オンラインで集まって、一緒にラーメンを食べる。
- オンラインで番組を創って、放送する。
- オンラインで集まって、読書会をする。
- オンラインで集まって、仕事をする。
- オンラインで出会った人同士で、恋愛をし、結婚する。
- オンラインで子供同士が知り合い、友達になる。
- オンラインで出会った人を、自分の会社で採用したり、仕事を発注する。
- オンラインで学んだ知識で、自分でビジネスを始める。
- オンラインで一緒に動画を見て、コメントでふざけて交流を楽しむ。
- オンラインでインドや中国やハワイから生放送して、まるでそこに行ったかのような気持ちを味わう。
これらはすべて、ファーストペンギン大学の中で実際に起こっていることです。
既に、私は人生のイベントの7割から8割程度をオンラインで行っていると言っても過言ではありません。
そして、複数名の生徒が同じような状況を実現しつつあります。
オンラインで遊んで、オンラインで学んで、オンラインで働いて、オンラインで恋愛する。
これらが一般的になっていけば、人間を物質的な制約から切り離して、自由にできるのではないか?
つまり私は、人間をインターネットに移住させたいのです。
結果として、自由な働き方をできる人は増えるでしょう。学校に行けない子供もいなくなります。好きな場所で好きなことを学び、成長し、実際にお金を稼ぐことができるようになります。
オンラインではほとんどの活動にコストがかかりません。
どれだけ遊んでも、学んでも、ほぼ無料です。
そうすれば、稼がないといけない金額も大幅に減ります。ご飯がおいしい地域に家賃5万円で住んで、インターネットに移住してしまう。それなら、世帯収入が20万円あれば十分豊かに暮らしていけます。
実際に、私はほとんどお金を使いません。
欲しいものなど何もなく、オンラインでたくさんの友達がいて、いつでも会えて、一緒にふざけたり、動画を見たり、時には仕事をしたり、ゲームをしたり、ダイエットしたり、オンラインで集まって勉強したり、家を片づけたり、そして真面目に人生について話したりしています。
食と住以外の大事なものは、全てインターネット上にあると言っても全く違和感がありません。
物質的な財産など、保有していない、むしろ保有する意味がないような状態なのです。
家族全員が同じ状況になれば、月にいったいいくら必要でしょうか?
田舎で広い家を借り、5万円の家賃と5万円の食費とその他5万円の生活費であれば、うちのように7人家族でも世帯収入が30万円あれば十分です。
そして、夜中まで働いたりする必要もなく、圧倒的に自由な時間を活かしてたくさんの面白い活動ができるようになります。
私は、そういう人生の方が豊かなのではないかと思い始めているのです。
人間をインターネットに移住させることで、豊かな人生を生きるためのコストを大幅に削減し、これまで嫌々ながら経済生産活動に充てていた時間のほとんどを、別の活動に振り分けられるようにする。
結果として、人々の働き方も変え、教育も変え、人生で大切にする指標も変えていく事になります。
私はこの2年間が、人間がインターネットに移住できないか?を試すための壮大な実験だったかのように思えてきました。
そして、実際に非常に大きな成果を上げていることに気づいたのです。
大学から「村」や「国」へ向けて
これまで、ファーストペンギン大学は「教育インフラ」というイメージで創ってきました。
それは、文明の根底には優れた教育インフラが必要だという気持ちがあったからです。
今、大学はメディアとゼミによって、好きなテーマで好きな時に好きな内容の自己研鑽を積めるような構造になってきました。
教育インフラとしては、最低ラインまで到達したと思います。
これから、私は生徒の皆さんをインターネットに移住させていきます。
学ぶ、働く、だけではなく、遊ぶ、恋愛する、旅行する、その他、実際の人生で発生するほぼすべてのイベントを、ファーストペンギン大学内で再現できないか?という考え方で動かしてみたいと思っています。
つまり、大学を抜け出し、村や国家に近づけていく方向に舵を切ります。
課金システムごと動かしていく必要がありますが、どうせ趣味でやっている活動です。
めちゃくちゃでも生徒の皆さん、頑張って付いてきてください。
楽しくなってきましたね!
また次回も続きを書きます。では!