がくちょうです。
3月から学内放送が減るので、ちょいちょい不定期コラムを書いていこうと思います。
さて、これまで形を変えまくりながらギリギリ運営してきたこの大学ですが、やっと落ち着いてきました。
この大学のテーマは一貫して「オンラインだけで強いつながりを作れる場所」です。
人が変わるには、環境が変わらなくてはいけない。
でも、これまで環境と呼べるくらい強いつながりはオフライン(職場、居住区、家族)でしか作れなかった。
しかし、職場や住所や家族は簡単には変えることができない。
オンラインだけでも強いつながりを作れる場所があれば、オフラインの環境に恵まれない人でも、自由に人生を変えていくことができる世の中になる。
生まれる場所や家族、職場は、かなりの部分が運で決まってしまうが、オンラインで安く「環境」をチェンジできる場所があれば、運に恵まれない人も、いつでも再起できる社会にできるんじゃないか。
そう思ってスタートしたのが2017年の4月。もうすぐ2年が経とうとしています。
今、生徒たちが
- 遠く離れた場所に、親友と呼べる存在ができたり
- 自分の力でお金を稼げるようになって会社を辞めたり
- 新しいことに挑戦するようになって天職が見つかったり
という報告をたくさん聞けるようになって、私はとてもうれしいです。
人の人生の転機を創り出せるようなサービスが、月額1000円ちょっとで提供できていることが、何よりも個人的には成果だと思っています。
そして改めて、教育の形も変わっていけるなぁと確信を持っています。
誰もが、誰かの師になれる。
尊敬できる好きな友人と一緒に、ポジティブに物事に取り組めば、教室で暗記するよりも10倍も20倍も学べることがある。
教育にとって最も大切なのは、
- 尊敬できる好きな友人ができる場所を創ること
- ポジティブに物事に取り組める文化を創ること
なのではないか、と私はこの2年の成果を振り返って思います。
上記を踏まえて、「文化創造」「マッチング」「共同作業」「自己開示」などを効率的に推進していくための機能として、
- ユーザー参加型メディアの運営
- オンラインのグループワークシステムの運営
という2軸で、サービスが固まってきたという経緯です。
3月から放送回とゼミ参加数が減ります
ここまで試行錯誤しながら、サービスを固めてきましたが、上記の2つの軸が明確に固まったのをうけて、
3月から
- ゼミに参加できる数を、1ヵ月に1つ(変更前は1ヵ月に2つ)にする
- メディアの放送を週に3回(変更前は週に10回)にする
という変更を実施します。
ユーザーの使い方については、
- 月に数回、見たい回だけ放送を見る(告知で興味が湧いたからとか、MCが好きだからとか、事前投稿に参加したからとかの理由)
- メディアでゆるーく文化を知り、他の生徒に興味を持ち、繋がりを感じる
- ゼミで他の生徒と深く繋がって、数か月いるうちに尊敬できる好きな友人ができていく
- 新しいことを始めたい時、新しい人と繋がりたい時、そのテーマで情報交換がしたい時などに、年に数回ゼミに参加する
- 活動や貢献、人とのつながりはペギーという通貨で蓄積されていき、それが年月が経過するほどに実際に価値を持った通貨になっていく
という使い方をイメージしています。
もともと2017年の10月から、
ユーザーの負荷になりづらい(生活にフィットする)サービスを目指す
という方向を考えていました。実はその頃は盛り上がると1時間で数百コメントがスレッドに書き込まれたりしており、見ている方も書き込みしたほうも「大学の書き込みが気になって寝れない」みたいなことがありました。
そこで2018年2月頃にスレッドを廃止し、ゼミだけにしたのですが、ゼミだけだと文化創造や自己開示の機会を作りにくい。やはりメディアが必要だということで、「ユーザーの負荷になりづらい、スレッドに代わるユーザー参加型メディア」ということでペンギンズテレビを始めたのが2018年の7月でした。
そこから、とにかくたくさんやってみよう!という事でここまで平日毎日放送をやってきて、昼だけだと参加できない層も多いんじゃ・・・ということで夜の放送も実験しました。
その結果、「週に数回、昼と夜に参加型の生放送を配信する」という形が、「ユーザーの負荷になりづらい、スレッドに代わるユーザー参加型メディア」の答えになったというわけです。
長い調整の旅路でしたが、ようやく
- 週に2回、月曜と金曜の昼にペンギンズテレビ放送
- 週に1回、水曜の夜にペンギンズラジオ放送
- 月に2個ずつ、新しいゼミと新しい名鑑をリリース
- 生徒は月に1つ、ゼミに参加
という形で固定できそうです。
MCや番組内容の変更などはあると思いますが、サービスの枠としてはこの形でしばらく動かないと思います。
サービスが理想的な形になるまで、2年弱もかかってしまったのが私の腕不足ということで本当に申し訳ないのですが、辛抱強く付き合ってくれた生徒のみなさんに感謝です。
この大学のようなシステムが一般的に普及すれば、もう「環境に恵まれなかったから、本当に生きたい人生を送れなかった」という人は1人もいなくなるでしょう。
子育てや介護で家から出にくい人、地方や海外で周りには目標となる人に全然出会えない人、転職や引っ越しなどの大きな行動を今すぐ起こしづらい人
そういった人にとって、希望を与えられるサービスでいたいなと思っています。
細かいサービス改善をこれからも続けていくので、引き続きよろしくお願いします。